カーコーティング専門店の集客|施工枠と車のサイズ別の粗利から広告の量を決める
新車の納車が続く時期は予約が埋まり、それ以外の月はブースが空く。コーティング専門店の店主から多く聞く悩みです。広告を出すと問い合わせは来るものの、軽自動車の最低料金を見た人ばかりで、粗利の出る施工につながらないという声も聞きます。
原因の多くは、受けられる施工の台数と、車のサイズごとの粗利を決めないまま、問い合わせの数を増やそうとしていることにあります。この記事では、コーティング専門店が広告の量と1台あたりの上限をどう決め、どの検索語とページで受けるかを説明します。読み終えると、来月の広告費と、最初に直すページが決められます。
この記事でわかること
- 広告の量は、月に受けられる施工の枠から、紹介とメンテナンスで埋まる分を引いて決める
- 1台にかけられる広告費は、車のサイズとメニューで変わる。軽と大型車を同じ上限で運用しない
- お客様は納車の前後に、車種名と地域名で探す。その時期と検索語に合わせて受け皿を作る


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コーティングの集客は、施工枠と車のサイズ別の粗利から広告の量を決める
コーティング専門店の広告は、問い合わせの数ではなく、月に受けられる施工の台数から逆算して量を決めます。施工は1台ずつブースで数日預かる仕事が多く、受けられる台数に上限があるからです。枠を超えた問い合わせは、断るか先の日程を案内するしかなく、その間に他店へ流れます。
もう一つ決めておくのが、車のサイズとメニューごとの粗利です。同じメニューでも、軽自動車と大型のSUVやミニバンでは料金も作業時間も違います。1件の予約に払える広告費はここで決まり、軽自動車の予約と大型車の上位メニューの予約を同じ単価で評価すると、判断を誤ります。
整備・鈑金・コーティングは、販売と違って問い合わせや予約がそのまま入庫になる業態です。当社の支援経験では、検索される語が絞られるぶん、広告の設定よりも、広告を見た人が着くページの中身で結果が分かれます。鈑金・塗装を含めた業態全体の集客は 鈑金業のWEB集客 にまとめています。
お客様は、車を買う前後の短い期間に、車種名と地域名で探す
コーティングを探すお客様の多くは、新車や中古車の購入が決まってから納車の前後に比べ始めます。ディーラーや販売店から施工の案内を受け、その料金と専門店の料金を比べる人も少なくありません。比べる期間が短いため、その時期に検索結果と地図に出ていない店は候補に入りません。
| お客様の状態 | よく使われる検索の形 | 受け皿に必要なもの |
|---|---|---|
| 納車が決まり、販売店の案内と比べたい | 「新車 コーティング 地域名」「車種名 コーティング」 | 車種・サイズ別の料金と、納車前に預ける段取り |
| 乗っている車をきれいにしたい | 「地域名 ガラスコーティング」「車 磨き 地域名」 | 施工前後の写真と、下地処理の説明 |
| 前回の施工から時間がたった | 店名、「コーティング メンテナンス」 | メンテナンスの料金と予約の方法 |
この表のうち、広告をかける価値が最も高いのは1行目です。購入する車が決まっており、予算も時期もはっきりしているからです。検索広告では、地域名と車種名を含む語に絞って始め、反応を見てから広げます。人気の車種や大型車の名前を含む語は、上位メニューの予約につながりやすい語として、広告の文言とページを分けて用意します。
車種名で探した人が着くページには、その車のサイズの料金、施工にかかる日数、納車前に販売店から直接預かれるかを書きます。「新車のうちに施工したいが、納車から何日空ければよいか」は、多くのお客様が知りたいことです。鈑金業の検索広告の組み立て方は 鈑金業のリスティング広告 で扱っています。地域を絞った配信の設定は Google広告の地域ターゲティング設定方法 を参照してください。
料金は車のサイズ別に見せ、広告文とページの価格をそろえる
料金は、車のサイズとメニューの表で、最初の画面から分かるように見せます。広告文で最も安い軽自動車の料金だけを出すと、大型車のお客様がページで実際の料金を見て離れ、予約にならない問い合わせが増えます。
- 広告文の価格は、着くページの最初の画面に出ている価格と同じにする
- 車種名の広告からは、その車のサイズの料金が先に見えるページへ送る
- 下地処理や追加の磨きで料金が上がる条件を、料金表のそばに書く
- 販売店やディーラーのコーティングと何が違うかを、施工の工程で説明する
当社の支援経験では、料金の条件を先に書いたページのほうが、来店当日の値段の行き違いが減り、上位メニューを選ぶお客様も増えやすくなります。比べる材料がそろっているほど、お客様は安心して高いメニューを選べるからです。問い合わせにつながるページの構成は 鈑金業のLP集客 が参考になります。
自店の施工枠とメニュー構成から、広告の上限とページの直し方を一緒に整理したい場合は、無料相談フォームからご相談ください。
広告で取る台数と1台の上限を、仮の数字で出す
広告で取る台数は、施工枠から紹介やメンテナンスで埋まる分を引いて決めます。1台にかけられる広告費は、サイズとメニューごとの粗利に、その後のメンテナンスの粗利を足して上限を置きます。数字は仮のものとして、式で示します。
| 項目 | 仮の数字 | 考え方 |
|---|---|---|
| 月に受けられる施工の台数 | 20台 | ブースの数、1台の作業日数、人手から出す |
| 紹介・メンテナンス・再来店で埋まる台数 | 8台 | 前年同月の記録から出す |
| 広告で取りたい台数 | 12台 | 20-8 |
| 普通車の主力メニュー1台の粗利 | 50,000円 | 材料と人件費を引いた額 |
| その後のメンテナンスの粗利 | 10,000円 | 来てもらえた場合の合計に、来てくれる割合を掛ける |
| 1台の見込み粗利 | 60,000円 | 50,000+10,000 |
この仮の数字では、広告で12台を取り、1台あたりの広告費を見込み粗利の範囲に収めることが目標になります。どこまで使うかは、利益として残したい額から決めてください。軽自動車のメニューと大型車の上位メニューでは見込み粗利が違うため、同じ計算をサイズ別に行い、広告の上限も分けて置きます。
閑散期は、広告を増やせば埋まるとは限りません。納車の少ない月は探す人そのものが減るため、メンテナンスの案内や、販売店からの紹介を厚くするほうが枠を埋めやすくなります。自店の予約の記録から、施工が集中する月と空く月を先に確かめてください。店舗の広告予算の一般的な決め方は 店舗集客のGoogle広告費用相場 で扱っています。コーティングでは、受けられる台数で上限が決まる点が違います。
施工事例は、車種・色・メニューで探せるように見せる
施工事例は、仕上がりの写真を並べるだけでなく、車種・ボディカラー・メニューが分かる形で残します。お客様は自分と同じ車、同じ色の仕上がりを見て決めるからです。特に黒や濃い色の車は、洗車傷や磨きの差が写真で伝わりやすく、施工を考えるきっかけになります。
- 事例ごとに車種、年式、色、メニュー、預かった日数を書く
- 同じ事例をGoogleマップのプロフィールの写真と投稿にも載せる
- Instagramには仕上がりだけでなく、下地処理の工程と施工する人を映す
- 車種名の広告から着くページに、その車種の事例を並べる
Googleマップのプロフィールは、近くの店を比べる人が最初に見る場所です。写真と口コミがそろっていないと、広告で知った人もそこで判断を止めます。地図の検索で上位に出す方法は 鈑金業のMEO対策、Instagram広告で事例を見せる方法は 鈑金業のInstagram広告 で説明しています。Instagram広告の費用の一般論は Instagram広告の費用相場と店舗集客での始め方 にまとめています。
メンテナンスと次の車で、1台のお客様を2回目の売上につなげる
コーティングの広告費を回収しやすくするのは、1回の施工ではなく、メンテナンスと次の車の施工です。車を乗り換えるたびに同じ店に頼んでもらえれば、新しいお客様を広告で探す必要がなくなります。
- 施工の引き渡し時に、公式LINEの友だち追加か、連絡先とお知らせの同意をもらう
- 車種、色、メニュー、施工日、次のメンテナンスの時期を顧客台帳に残す
- メンテナンスの時期の前に、こちらから案内を送る
- 車の乗り換えを聞いたら、次の車の納車前に施工の案内を送る
案内から入った予約は、元の広告の成果にも含めて見ます。そうしないと、新規の予約1件にかけられる広告費が低く見積もられ、競合に負けやすくなります。公式LINEで再来店を増やす流れは 鈑金業の公式LINE活用術 を参照してください。
販売店・ディーラーからの紹介を、広告より先に作る
コーティング専門店にとって、近くの中古車販売店や整備工場は競合であると同時に、紹介をもらえる相手でもあります。車が売れた時点で施工の需要が生まれるため、販売の現場とつながっている店は、広告に頼らず枠を埋めやすくなります。
自社でコーティングを扱っていない販売店は多く、納車前に預けられる施工先を探していることがあります。販売店からの紹介を受ける場合は、引き取りと納車の段取り、販売店に渡す料金表、施工後の報告の形を先に決めておきます。販売店側の集客の考え方は 自動車販売の集客方法 にまとめています。
耐久年数や「傷がつかない」の表示は、根拠を示せる範囲で書く
コーティングの広告とページでは、耐久年数や保護の効果を書く場面が多くあります。ここで実際より著しく優れていると受け取られる表示をすると、景品表示法の優良誤認にあたるおそれがあります。消費者庁は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができ、出せなければ違反とみなされる仕組みです(消費者庁「優良誤認とは」)。
- 耐久年数を書くときは、メンテナンスの頻度や保管の条件など、前提になる条件を並べて書く
- メーカーの資料に基づく数字なら、その資料を手元に残しておく
- 「傷がつかない」「一生もの」のような言い切りは避け、何をどの程度防ぐかで説明する
表示の判断に迷う場合は、消費者庁の資料を確認するか、専門家に相談してください。広告の審査で止まることもあり、根拠を示せる書き方にしておくほうが運用も安定します。
広告を強めないほうがよいコーティング専門店
コーティングの広告は、受け入れる体制が整っていないと、増えた問い合わせがそのまま機会損失になります。次の条件に当てはまる店は、広告を強める前に準備を優先してください。
- 施工の予約が数週間先まで埋まっている。広告で増えた問い合わせを受けきれません
- 車のサイズ別の料金をページに書けない。比べる材料が無いページには、広告で人を送っても予約になりません
- 施工事例の写真が少ない、または車種と色が分からない。仕上がりで選ぶお客様が判断できません
- 施工したお客様の連絡先とメンテナンスの時期を残していない。新規を取るたびに一から集め直すことになります
代理店に任せるときに確かめること
コーティング専門店の広告を代理店に任せる場合は、予約の件数だけでなく、車のサイズとメニュー別に成果を分けて報告してくれるかを確かめます。軽自動車の予約と大型車の上位メニューの予約を同じ1件として数えた報告では、どこにお金をかけるべきか判断できません。
| 店から代理店へ伝えること | 代理店から受け取るもの |
|---|---|
| 月ごとの施工枠と、空いている週 | 枠に合わせた配信の強弱の計画 |
| サイズ・メニュー別の料金と粗利 | サイズ・メニュー別の予約件数と単価 |
| 受けない車種や施工 | 除外した検索語と追加した検索語 |
代理店を選ぶときの見方は 広告代理店の選び方 にまとめています。販売向けの記事ですが、成果の定義を先に決めるという考え方はコーティング専門店でも同じです。
よくある質問
コーティング専門店にホームページは必要ですか
検索広告を使うなら必要です。車のサイズ別の料金、施工の日数、事例が分かるページが無いと、広告で人を送っても比べる材料が無く、予約になりません。近くのお客様だけを相手にするなら、Googleマップのプロフィールと電話・LINEで受ける形から始めることもできます。
SNSだけで集客できますか
仕上がりで選ばれる商売なので、InstagramなどのSNSは事例を見せる場として役に立ちます。ただし、SNSは商圏の外にも表示されるため、それだけで施工枠を埋めるのは難しくなります。検索広告と地図で近くのお客様を取り、SNSは比べている人が最後に確かめる場所として使うのが現実的です。
ディーラーのコーティングと価格で競うべきですか
価格だけで競うと、粗利が下がり広告費を回収しにくくなります。下地処理の工程、施工にかける日数、メンテナンスの内容など、専門店だからできることを説明し、そのうえで料金を比べてもらいます。
広告の効果はいつ判断すればよいですか
予約から施工までの間が空くことが多いため、問い合わせの数だけで1か月ごとに判断しないでください。施工した台数と粗利が出そろう3か月をひと区切りにして、サイズ・メニュー別に見直します。
まとめ
コーティング専門店の集客は、月に受けられる施工の枠から、広告で取る台数を決めるところから始めます。1台にかけられる広告費は、車のサイズとメニュー別の粗利に、メンテナンスの粗利を足して上限を置きます。お客様は納車の前後に車種名と地域名で探すため、サイズ別の料金と事例をそろえたページで受けてください。メンテナンスと次の車の施工、販売店からの紹介で、広告に頼らず埋まる台数を増やすことも同じくらい大切です。
施工枠に合わせた広告の設計は無料相談フォームからご相談ください。支援内容はサービス紹介資料にまとめています。
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